かかとの健康について
身体の健康には足の裏を叩くと良いと聞いた事はあるでしょうか。東洋医学では、足の裏には身体の器官に対応する重要なツボや場所があると言われており、その足の裏を叩く事で、様々な症状を改善させる健康法が足の裏叩きです。
神経が苛立っている時や不眠症などに、足の裏のかかと全体を叩くと眠れます。かかとの中心には「失眠」と言うツボがあり、かかとのひび割れやカサカサの解消にもなります。
他にも、むくみや下半身の冷え、足の疲れ・生殖器系疾患・婦人科疾患・腰や背中の痛みの緩和などに効果があると言われています。かかとを刺激して、痛みやコリがある場合は、身体に老廃物が溜まっていると考えられるので、しっかり揉みほぐしてあげましょう。
意外とかかとは鈍感な部分ですので、強い力で刺激しないと効果が現れない箇所なので、指圧棒やボールペンを使うと刺激しやすいです。あるいは、階段などの段差にかかとを押し付けるのも良いと思います。
また、猫背を治すツボでもあり、かかとには「太陽膀胱経」と言う経路があって、かかとを刺激する事で、背筋を伸ばしてくれる効果があるのです。自分で正しい姿勢を保てないと感じたら、かかとを押してみる事をオススメします。
かかとのツボを押して刺激すると、足がポカポカして、快適な睡眠や健康的な身体になりますので、ぜひかかとを押す事を習慣にしてみましょう。
かかとは過重な刺激や水虫でガサガサになることが知られています。
身体の中でも、かかとというのは意外と目につきにくい部位です。ある日突然かかとが痛くなって、確認するとひび割れていたり、ガサガサになっていたりするという場合があります。かかとがガサガサになってしまうと、見た目にも悪くなります…。白くてガサガサで、見た目がとても嫌な感じになりますね。
これには二つの原因があります。一つは白癬菌という水虫が原因です。皮膚に寄生するカビの一種で、密閉された高温多湿の環境を好みます。厄介なことに、かかとに出来る水虫は自覚症状がほとんどないので分かりにくく、発覚した時にはすでにガサガサ、という状況が多いようです。他にも単なる水分や油分の減少によってガサガサになる場合もあります。夏場は汗をかいたりするのでそれほどでもないのですが、冬場になると空気が乾燥してくるので、足の裏もガサガサになりやすいようです。
もう一つは足裏への過剰な刺激が原因です。靴底の硬いものを継続的に履いていると、かかとの皮膚が角質化してしまい、ガサガサになってしまいます。普段から使用する靴は、かかとの部分が柔らかい、クッション性の高いものにしましょう。靴の中に厚めの中敷きを入れるのもいいかもしれませんね。
かかとのガサガサは古い角質の集まり
かかとがガサガサしているとみっともないです。夏は素足になる機会が多いので、冬のかかとをあまり見せない時期にガサガサを治してしまいましょう。
かかとのガサガサを治す方法は簡単です。かかとのガサガサは古い角質の集まりなので、それを削り落としてしまいます。「かかとキレイ」やヘチマでできた角質を落とすスポンジなど、かかとの角質を落とす道具があるので、それで古い角質を落とします。
しかし、あまり熱を入れて、角質をゴシゴシしてはいけません。ゴシゴシしすぎるとかかとの新しい角質まで落としてしまい、かかとが刺激を受けてしまいます。そうすると体はかかとを守るために、皮膚が厚くなってさらにみっともないかかとになってしまいます。
また、ゴシゴシして他のところの皮膚が削れ、擦り傷ができてしまう事もあるので注意してください。かかとをゴシゴシしたら、ハンドクリームや乳液をつけます。尿素入りクリームがお勧めです。クリームを塗ったらラップでかかとを巻いて寝ます。
何日かするとかかとはスベスベになります。夏が近づくとラップを巻くのが暑いため、かかとのお手入れが難しくなります。ラップを巻いても苦にならない今の時期からお手入れをしていきたいですね。
かかとの保湿には保湿剤やかかと専用の靴下があります
かかとは、強い衝撃を受けるので、皮膚を守る為に角質化して固くなりますが、かかとの保湿をせずに放置していると、さらに角質化が進んで乾燥し、ひび割れする場合もあります。特に冬場は、乾燥してガサガサになりますので、かかとの角質に保湿をしてあげましょう。かかとの保湿をするには、まず古い角質を取り除いてあげる必要があります。市販されている専用のヤスリで、角質を取り除きますが、足をお湯に浸して柔らかくしてから、かかとの角質を削ると良いです。
また、保湿クリームをかかとに塗って、一晩眠ると古い角質も取れやすくなります。角質を取り除いた後は、保湿成分のあるクリームで徹底的に保湿してあげる事が大切です。
角質化が進んで、かかとがひび割れた場合は、セラミド配合のクリームで保湿してあげると良いですし、ひび割れがない場合は、尿素配合のクリームでかかとを柔らかくする事が出来ます。普段でも、セラミドや尿素配合のクリームを塗って、その後にラップでかかとを包んでから靴下を履くと、かかとの保湿が出来て潤いのあるツルツルした状態を保てます。
また、ワセリンを使ってケアする事も出来ます。ワセリンは、外部から来る刺激から皮膚を守ってくれる役目があり、細菌の侵入を防いでくれます。その為、セラミド配合のクリームやローションを塗った後に、ワセリンを塗ると2重のバリアで、かかとの保湿が出来ます。
かかと専用の靴下も販売されており、一般の靴下とは違って特殊な糸で生地を編んでいて、保湿効果を高めてくれます。秋から冬にかけて、冷え性の防止にもなるで、就寝時に履いて寝ると、冷え性対策とかかとの保湿にもなります。