便秘は軽く考えずに生活習慣の改善と運動をしよう
便秘とは、誰もが経験していると思いますが、排便の頻度が少なくなるあるいは、なくなることです。このようなことが起こる原因について考えてみます。便秘の原因は主に以下の二つです。
- 筋力の低下によるもの
- 生活習慣の問題による腸の機能の低下によるもの
加齢による筋力の低下により、排便が困難になるケースがあります。これは高齢者に多いことと思います。また、現代人は運動をしない人が多く、極端に運動を怠るとそのような事態に陥ります。また、生活習慣の問題により腸の機能が低下する場合もあります。現代社会では、便意をもよおしても時間的な制約によりトイレに行けなかったりすることが多々あります。
仕事や会議、授業の合間にそういったことをするのが、恥ずかしいという真理的な問題もあります。そういった場合に、習慣としての排便が行えなくなります。ある意味、現代人は「排便をしない習慣をつけている」といっても過言ではありません。
便秘というと、案外軽く見ている方も多いと思いますが、しかし、実際便秘は危険なものです。滞留した便が分解することで腸内に有害物質が充満し、それが体内に吸収され、体の不調につながったり病気になったりします。
便秘の危険性について述べるために一つの事例を示します。ある女性が便秘に悩まされていました。その女性は、便秘薬を使用し解消しようとしました。ところが、その女性の腸は、途中で閉塞しており、便が詰まるようになっていました。そこに便秘薬を飲んだために、腸の蠕動運動が促進され、ぎゅうぎゅうに便が詰まった腸が体内でうねり、激痛のあまり死亡してしまいました。このような恐ろしいことも起こりえます。
便秘の解消方法は主に、生活習慣に関するものと運動療法です。なるべく日ごろから便を我慢せずにいけるときにトイレに行きましょう。また、食物繊維を多く取り、排便を促しましょう。
なるべく運動を行い、特に下半身を動かすことで排便を促しましょう。なるべく隙間の時間を作るようにして行っていきためにエレベーターから階段にするなど、そういったものだけでも大丈夫です。また、前述したケースのように腸閉塞などの病気が原因の場合もありますので、異変を感じた場合、すぐに医師の診断を受けましょう。
便秘を解消する炭水化物(ご飯)や納豆、寒天などを意識的に摂ろう
便秘を解消する食べ物は、色々と有りますが、一番意外なのが「白いご飯」ですね。ダイエットのためにご飯を食べない。炭水化物を食べない。と言う方が居ますが、ご飯(炭水化物)はきちんと食べましょう。ご飯は便秘に良いとの報告が、2007年に出ています。白いご飯にはいくらかの食物繊維と水分が大量に含まれていて、便秘を解消するためだけではなく美容にも良いです。
もちろん、十穀米や玄米の方が食物繊維がが豊富で胃腸をきれいにしてくれますが、パンやパスタよりも便秘にはいいという意見があります。日本人が古来から主食にしている食べ物にはエネルギーと胃腸を整える働きの両方があったんですね。
他には、牛乳は腸内の働きを整えると言われている(オリゴ糖)と善玉菌を多くするラクトフェリンが入っています。牛乳は苦手とか下痢になる人も居ますが、そう言う人は牛乳を温めて飲ん下さい。牛乳をバナナと混ぜて(バナナ牛乳)、きな粉と混ぜて(きな粉牛乳)にして色々楽しめます。牛乳とフルーツと野菜とを混ぜてミキサーにかけると即席の野菜ジュースになり身体に良く、便秘を解消してくれます。
他にも寒天には水溶性食物繊維が、たくさん含まれています。便秘を解消してくれるという、マグネシウムやカリウムもたくさん含んでいます。
好き嫌いが分かれる納豆には納豆菌と納豆酵素が含まれています。これらは便秘を解消するのに、大変効果があります。食事の前に納豆を食べると、次の日お腹がスッキリしたという方もいます。納豆は大豆が原料です。大豆は食物繊維がたくさん含まれていて、その内半分以上は不溶性食物繊維です。不溶性食物繊維は水分を吸収して、便を出やすくしてくれます。
便秘を解消する食べ物を賢く摂って便秘を解消しましょう。ただし、いくら便秘を解消してくれると食べ物でも、たくさん食べすぎると良く有りません。適量を守りましょう。